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四波混合による極端紫外スペクトル圧縮
Nature Photonics 15, 4 doi: 10.1038/s41566-020-00758-8
高調波生成(HHG)、自由電子レーザー(FEL)、軟X線レーザー、レーザー駆動プラズマなどの極端紫外(XUV)光源は、フェムト化学やアト秒科学からコヒーレント回折イメージングやEUV(またはXUV)リソグラフィーまで、さまざまな用途に広く用いられている。これらの光源から放出されるXUV光の帯域幅は、用いたXUV発生過程を反映している。軟X線レーザーやシード型XUV FELから得られる光は、一般的に比較的帯域幅が狭いのに対し、プラズマ光源やHHG光源は、広帯域XUVパルスを生み出すことが多い。こうした特定の光源に特徴的な特性は応用に制限を課すので、帯域幅の変更を可能にする技術は非常に望ましい。今回我々は、近接した共鳴に基づく位相整合方式を利用した、四波混合(FWM)による高効率スペクトル圧縮のコンセプトについて報告する。我々は、クリプトンガスジェット中において広帯域近赤外(NIR)パルスの存在下で、145~130 nmの波長範囲の広帯域放射から、波長100.3 nmの狭帯域幅XUVパルスへの圧縮を実証している。今回のコンセプトは、XUVビームのスペクトル帯域幅を調整する新しい可能性をもたらす。