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光子の粒子交換位相の直接観測
Nature Photonics 15, 9 doi: 10.1038/s41566-021-00818-7
2つの粒子が全ての物理的側面において同一であれば、系を記述する許容状態は、1粒子状態の置換に対して対称か反対称のいずれかであると、量子論によって規定されている。実験的には、理論解析において正しい交換対称性を無視すると、観測結果との劇的な不一致が生じるという事実から、状態の対称性を間接的に推測できる。例えば2つの同一粒子について、状態の対称性を直接明らかにする唯一の方法は、状態自体とその物理的置換版の干渉を通して、置換過程に伴う位相、いわゆる粒子交換位相を測定することである。今回我々は、この考えに従って、区別不可能な光子の交換位相を観測し、そのボーソン的特徴の直接的証拠を得ている。