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アクティブフォーカシングを用いた高分解能の見通し外イメージング
Nature Photonics 16, 6 doi: 10.1038/s41566-022-01009-8
見通し外(NLOS)イメージングは、急成長している研究領域であり、自動運転車、リモートセンシングなどの分野に重要な用途がある。既存のNLOS法では、主に時間ゲート測定と精巧な信号処理に依存して散乱光から情報が抽出される。今回我々は、光を直接操作して壁の散乱に対処する方法を提示する。この方法は、UNCOVER(unseen non-line-of-sight casted optical aperture visibility-enhanced return)フォーカシングと名付けられ、波面整形を用いて、隠れたターゲット上に光をアクティブに集束することによって機能する。我々は、焦点をラスタースキャンすることによって、隠れた物体のアクティブイメージングを行うことができた。こうして形成された焦点は、回折限界に近く、物体自体よりもかなり小さくできる。これによって、NLOSイメージングをかつてない分解能で行うことが可能になる。我々は、UNCOVERにおいて0.55 mの距離で約0.6 mmの分解能を達成でき、距離と分解能の比が約970になることを実証した。