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電荷リークをなくした溶液プロセスによる緑色と青色の量子ドット発光ダイオード

Nature Photonics 16, 7 doi: 10.1038/s41566-022-00999-9

量子ドット発光ダイオード(QD-LED)によって、新世代の効率が高く安価で大面積のフレキシブルエレクトロルミネッセンスデバイスが実現される見込みがある。しかし、赤色QD-LEDと比較して緑色や青色のQD-LEDの性能が劣っているため、ディスプレイ用途や固体照明用途のQD-LEDの商業化が阻まれている。今回我々は、注入した電荷キャリアがほぼ100%発光性励起子に変換される緑色QD-LEDと青色QD-LEDを実証する。成功のカギは、低い電子親和力とエネルギー的乱れの減少を同時に示す正孔輸送ポリマーを用いることによって有機/無機界面における電子リークをなくしたことである。今回のデバイスは、幅広い輝度値にわたって高い外部量子効率を示す(ピーク外部量子効率は、緑色で28.7%、青色で21.9%)とともに、優れた安定性を示す(外挿T95寿命は、緑色QD-LEDで58万時間、青色QD-LEDで4400時間)。我々は、今回の研究結果から、有機/無機界面を特徴とする溶液プロセスで作製したLEDにおいて、電荷リークをなくす一般的戦略が得られると予想している。

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