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二次元正孔ガスマイクロ共振器系におけるスピン選択的な強い光物質結合

Nature Photonics 17, 10 doi: 10.1038/s41566-023-01248-3

二次元(2D)ガスにおける時間反転対称性の破れと強い光物質結合の相互影響は、ポラリトン物理学に興味深い側面をもたらす。この組み合わせは、強結合領域における偏極/スピン選択的光物質相互作用につながり得る。今回我々は、マイクロ共振器と結合した量子ホール領域の2Dガスを利用することによって、そうした選択的な強い光物質相互作用を報告する。具体的には、我々は、磁場や正孔密度の関数として、真空ラビ分裂の円偏光依存性を実証した。我々は、ランダウ準位間の光学遷移とマイクロ共振器の結合をモデル化することによって、この現象の定量的理解を得た。この方法は、ポラリトニック半導体系にスピン自由度の制御ツールを導入するものであり、光物質ハイブリットにおける新しい実験的可能性への道を開く。

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