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高エネルギー単一サイクルレーザーパルスの二重チャープ光パラメトリック増幅
Nature Photonics 18, 1 doi: 10.1038/s41566-023-01331-9
今回我々は、二種類の非線形結晶(BiB3O6とMgO添加ニオブ酸リチウム)を利用した先進的二重チャープ光パラメトリック増幅(DC-OPA)と呼ばれる方式で、高エネルギー単一サイクル中赤外レーザーパルスを生成する方法を実証する。実験において、この先進的DC-OPA方式によって、帯域幅が1オクターブ以上(1.4~3.1 μm)で、出力パルスエネルギーが53 mJのキャリアエンベロープ位相安定な中赤外レーザーパルスが実現された。パルス持続時間は8.58 fsまで圧縮された。これは、中心波長2.44 μmで1.05サイクルに相当し、ピーク出力は6 TWになる。我々の知る限りでは、得られたパルスエネルギーとピーク出力の値は、単一サイクル中赤外レーザーパルスの光パラメトリック増幅で達成された中で最も高い。さらに、今回の先進的DC-OPA方式のエネルギースケーラビリティーから、マルチテラワットのサブサイクルレーザーパルスの見通しを検討している。