In This Issue リアルタイム分光分析 2008年1月1日 Nature Photonics 2, 1 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue64017 分光法はプロセスを分析する有益かつ魅力的な手段であるが、リアルタイムで動的事象を分析することは極めて困難である。これまでで最も有望な方法の1つは、いわゆる波長‐時間分光法である。スペクトルをチャープし、波長を時間にマッピングするため、シングルショット・オシロスコープでスペクトルを迅速に捉えることができる。しかし、高分解能でのスペクトル測定は、大きな光学損失を招く。この問題が、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のD Solliらによって解決されるかもしれない。今月号には、分布増幅を利用して損失を克服し実時間ラマン分光を行ったSolliらの方法が示されている。今回の方法は生体分子の動的分析に応用でき、しかも顕微鏡法と併用できるかもしれないとSolliらは考えている。 Full text PDF 目次へ戻る