Letter シリコンチップ上での低電力四波混合を利用した信号再生 2008年1月1日 Nature Photonics 2, 1 doi: 10.1038/nphoton.2007.249 <p>光通信において高まりつつある大容量化への要望に応えるには、より速い変調速度とより広い波長域での信号伝送が必要になるだろう。分散、非線形性およびノイズによって起こる光チャネルの信号劣化は、データレートが高くなるにつれ重要な問題になる。したがって、広帯域高速再生デバイスを開発することは非常に望ましい。最近のシリコンオンインシュレーター・フォトニックデバイスの進歩によって、高度に集積化された強固な光エレクトロニクス用構造体が可能になり、増幅、波長変換、振幅変調などの光学的プロセスはそのような構造体で既に実証されている。本研究で我々は、シリコンナノ導波路における低電力四波混合を利用した2つの再生方法を実証し、消光比不良、分散性の広がりおよびタイミングジッタの影響を補償した。これが可能となることによって、シリコンと互換性のあるフォトニックデバイスへ組み込める光学的機能の範囲がさらに拡大され、集積化された広帯域再生方式が得られる。</p> Full text PDF 目次へ戻る