In This Issue

個々のスプリットリングを理解する

Nature Photonics 2, 10 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue68946

ユニークかつ興味深い電磁特性をもつメタマテリアルは、最近、話題の的になっている。多くの設計において重要なのは、望みの電磁応答を得るために慎重に作製された微小スプリットリング共振器アレイである。カールスルーエ(ドイツ)のM Husnikらは、今回、アレイの集団的挙動を研究するのではなく、単一スプリットリング共振器の絶対消衰比を測定した。Husnikらは、その値が共振波長(近赤外域の1.4 μm)の2乗の約7分の1であることを見いだしている。理論解析によって、吸収断面積と散乱断面積の寄与がこの値のそれぞれ3分の1および3分の2であることが明らかになっている。加えて、Husnikらは、研究しているスプリットリングの実効キャパシタンスと実効インダクタンスがそれぞれ19 aFおよび30 fHであると推定した。

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