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フォトニック結晶を照らす

Nature Photonics 2, 10 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue68947

フォトニック結晶回路に効果的に光を入射したりフォトニック結晶回路から効果的に光を取り出す手段の実現は、ナノスケール光学チップが実用的な提案となるために克服すべき課題である。高麗大学およびハーバード大学のH-G Parkらの最新のアイデアは、発光CdSe/CdSまたはInGaN半導体ナノワイヤーとフォトニック結晶導波路を一体化するというものである。研究者らは、電気的および光学的に励起された光結合特性について調べている。また、CdS–CdSeナノワイヤーから生じる2色の光(赤と緑)を隣接するフォトニック結晶導波路へと結合させ、逆方向へと伝送するハイブリッド構造体を作製している。そのような波長選択的伝送が起こるのは、それらの導波路が異なる格子定数をもち、異なる波長の光と整合するよう設計されているためである。そのようなアクティブ・ハイブリッド・デバイスは、将来の全光学的処理方式に有用な構成ブロックとなることが証明されるかもしれない。

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