Letter オンチップ近接場テラヘルツ検出器一体型プローブ 2008年10月1日 Nature Photonics 2, 10 doi: 10.1038/nphoton.2008.157 <p>可視光を通さない物体を透過することなどのテラヘルツ波の有利な特性は、イメージング用途で注目を集めている。近接場イメージングの利用は、高い空間分解能を実現する有望な方法である。この方法は、可視光領域やマイクロ波領域では既に確立されているが、テラヘルツ領域で実行することは困難である。これまで検討されてきたテラヘルツ技術では、検出器がプローブから離れて設置されていたため、感度が低くなり、遠距離場の波の影響が避けられないのである。今回我々は、検出に必要なすべてのコンポーネント(アパーチャー、プローブ、テラヘルツ検出器)を極低温に冷却した1個の半導体チップ上に一体化した、テラヘルツ近接場イメージング用の新しい一体型検出デバイスについて報告する。この方式によって、エバネッセント場のみを高感度かつ高分解能で検出できるようになり、高分解能テラヘルツ・イメージングの新たな可能性が期待される。</p> Full text PDF 目次へ戻る