Article ナノワイヤー光源と結合した波長選択的フォトニック結晶導波路 2008年10月1日 Nature Photonics 2, 10 doi: 10.1038/nphoton.2008.180 <p>光子を光源からフォトニック回路まで効率よく送ることは、どの光ファイバーシステムや集積光学系にとっても重要なことである。発光体と光ファイバーや導波路との結合によって、光通信や情報処理などの用途に使われるフォトニックデバイスで利用可能な光子束が決まるため、デバイスの性能が左右される。発光ダイオードとファイバーまたはフォトニック結晶共振器と導波路系のインピーダンス整合を向上させるために、多くの解決策が提案されてきた。しかし、集積光源とナノフォトニック回路の高効率結合については、課題が残っている。今回我々は、アクティブ半導体ナノワイヤーを利用してフォトニック結晶導波路に光を入射する光駆動または電気駆動のフォトニック構造体を提案する。このフォトニック結晶を使用して、さまざまな色の光が望みどおりに導波または除去される。さらに我々は、2種類の色の光を発生させて逆方向に送ることのできる、アクティブナノワイヤーベースの光学構造体について報告する。今回のハイブリッドナノワイヤー/フォトニック結晶導波路は、ナノスケール集積フォトニック回路での全光学的処理へ向けての大幅な進歩を示すものであり、ナノフォトニック・ツールボックスの新たな一員となる。</p> Full text PDF 目次へ戻る