Letter

接触線が固定された振動液体レンズ(pinned-contact oscillating liquid lens)を用いた高速焦点調節

Nature Photonics 2, 10 doi: 10.1038/nphoton.2008.198

<p>液体レンズは、高速応答を必要とする補償光学への応用に魅力的である。従来の設計では、焦点調節時間は、液体の慣性と、レンズ形状が過渡状態から戻るのにかかる時間によって制限される。結果として、振動が弱まった後にしかレンズは機能しない。今回我々は、調和的に駆動されて焦点距離が振動する液体レンズを実証した。振動と「同調する」画像を取り込むことによって、一定範囲のどのような画像面も捉えることができる。レンズを振動させることによって、焦点距離を変える作業を、機械的な操作から電子的な画像取得タイミングへと効果的に変換し、はるかに高速化できる。共振で駆動され、接触線が固定されていることを特徴とするミリメートルスケールの液体レンズについて、高忠実度イメージングが100 Hzで実証された。レンズの小型化によって応答を大幅に高速化できることが、理論予測によって示されている。</p>

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