おそらく歯科学は、フォトニクスについて議論して最初に思い浮かぶ応用ではないだろう。しかし、現在、レーザーやイメージング技術が、歯科医院への足取りを軽くするのに役立っている。今月号のOut of the Labでは、D Graham-Roweが、機械的なドリルの代わりとして、レーザーアブレーション法が虫歯治療にいかに威力を発揮するかについて報告している。レーザードリルは高い精度で操作可能なので、隣接組織へのダメージが少なく、従来のドリル治療に伴う出血、腫れ、痛みが軽減される。Graham-Roweは、光線力学療法の研究によって歯根管のバイオフィルムを消毒する方法がどのように改良されたかについて報告している。加えて、光コヒーレンストモグラフィーによって、個々の歯の内部のリアルタイム画像を捉えることができるため、虫歯や疾患の早期発見が可能になる。