Article 超高<I>Q</I>ナノ共振器の大規模結合アレイ 2008年12月3日 Nature Photonics 2, 12 doi: 10.1038/nphoton.2008.226 <p>結合微小共振器は、特にそれらが小型高<I>Q</I>共振器を利用したものである場合、スローライト技術やさまざまなタイプの光-物質相互作用の増強に重要な役割を果たすと期待されている。微小共振器の性能は急速に進歩したが、波長サイズの高<I>Q</I>共振器を利用した大規模結合共振器アレイは、まだ実現されていない。今回我々は、フォトニック結晶を用いた大規模(<I>N</I> > 100)超高<I>Q</I>結合ナノ共振器アレイを示す。これによって、波長サイズの共振器を利用した大規模結合共振器アレイが初めて実証された。また、この結合共振器には強束縛の正弦波型の分散が見られた。我々は、<I>N</I>が大きくても極めて高い<I>Q</I>値<f>(∼1 × 10<SUP>6</SUP>)</f>が維持され、結合共振器が極めて低損失の光伝搬特性を示すことを確認した。<I>Q</I>値が極めて高くサイズが小さいため、群速度が0.01<I>c</I>よりはるかに遅く群遅延時間が長い超低速光パルス伝搬の実現が可能になった。</p> Full text PDF 目次へ戻る