Letter ドープシリカガラス集積導波路構造体における低パワー連続波非線形光学 2008年12月3日 Nature Photonics 2, 12 doi: 10.1038/nphoton.2008.228 <p>フォトニック集積回路は、広い帯域幅、ネットワークのフレキシビリティー、低いエネルギー消費、安価という要求がすべて満たされなければならない将来の通信ネットワークの重要な部品である。全光学部品を求めて、カルコゲナイドガラスや半導体(シリコン、AlGaAsなど)といった極端に大きな非線形性をもつ材料が必然的にターゲットにされてきた。しかし、カルコゲナイドガラスには未熟な製造技術、半導体には線形損失や非線形損失が大きいといった問題があり、他の材料を探索する動機となっている。今回我々は、連続波光を用いてシリカ系ガラス集積導波路における非線形光学特性を初めて実証したことを報告する。我々は、高屈折率ドープシリカガラス・リング共振器において、λ = 1,550 nm、低連続波ポンプパワー(5 mW)で四波混合を実証している。我々のデバイスが低損失で、設計に融通性があり、製造が容易であることは、安価で高性能な非線形全光学フォトニック集積回路にとって重要な特質である。</p> Full text PDF 目次へ戻る