Article スピン光の幾何学的力学 2008年12月3日 Nature Photonics 2, 12 doi: 10.1038/nphoton.2008.229 <p>凝縮系物理学、高エネルギー物理学および光学においてスピン粒子の半古典的な時間発展が最近再検討され、ベリー位相を伴う固有のスピンホール効果が予測された。この効果の根本的な起源は、スピン-軌道相互作用やトポロジカル・モノポールに関係している。今回我々は、スピンに依存する光子の偏り(スピンホール効果)と古典的幾何光学のコイル状光線軌跡に沿ったストークスベクトルの歳差運動という2つの相互現象の統一理論と直接観測について報告する。我々の測定結果は理論予測と完全に一致しているため、光の時間発展におけるトポロジカルなベリー位相モノポールの動的作用を検証している。これらの結果は、ナノ光学への応用が期待できる可能性があり、さまざまな物理的系において質量の無い粒子の時間発展に直接当てはめることができる。</p> Full text PDF 目次へ戻る