Letter ナノエレクトロメカニカル波長可変レーザー 2008年3月10日 Nature Photonics 2, 3 doi: 10.1038/nphoton.2008.3 <p>発振器の周波数調整能力は極めて重要であり、機械的、電子的のいずれであろうと、多くのシステムの重要な基本要素である。しかし、光発振器、特に半導体レーザーダイオードでは、この極めて重要な機能は依然として全く不十分である。レーザー周波数(または波長)を調整する際の欠点として、調整範囲と調整速度があり、調整速度は一般的に数ミリ秒より遅い。その上、調整は連続的でないことが多く、いくつかの電気制御信号の複雑な同期が必要になる場合がある。本論文では、単層高コントラスト・サブ波長回折格子を利用した軽量ナノエレクトロメカニカル・ミラーを持つ新しい波長可変レーザー構造体について報告する。高コントラスト・サブ波長回折格子反射器によって、ミラー質量を大幅に低減でき、機械的共振周波数が増加し、調整速度が速くなる。したがって、潜在的スイッチング速度が数十ナノ秒オーダーの波長可変光源が可能になり、バイオセンシングや化学センシング、チップスケールの原子時計、投写型ディスプレイなど、さまざまな新分野での実用化が提案される。</p> Full text PDF 目次へ戻る