Letter 光アンテナによる単分子光放射の方向制御 2008年4月4日 Nature Photonics 2, 4 doi: 10.1038/nphoton.2008.32 <p>アンテナは、ラジオ波やマイクロ波の放射や収集を制御するために100年以上も使用されてきた。その光版である光アンテナは、ナノメートルスケールでの吸収と放射の独特な制御を可能にするため、非常に興味深い。光アンテナに関する最近の集中的な研究にもかかわらず、従来のアンテナの主要機能の1つである放射電磁波の方向制御は、光周波数における課題として残されている。今回我々は、光モノポールアンテナとの可逆的結合による個々の分子の光放射の方向制御を実証した。我々は、いかにして結合システムの角放射が、分子の向きとは無関係に、支配的アンテナモードすなわちアンテナ設計によって決まるのかについて示す。この結果から、放射プロセスにおけるプラズモンモードの役割が明らかになり、利用可能な豊富な電波アンテナを用いて、ナノ光学顕微鏡法、分光法、単一光子源などの発光デバイスにおける放射方向を制御する方法に関して明確な指針が得られる。</p> Full text PDF 目次へ戻る