Letter レージング・スペーザー 2008年6月15日 Nature Photonics 2, 6 doi: 10.1038/nphoton.2008.82 <p>2003年、BergmanとStockmanは、輻射の誘導放出による表面プラズモンの量子増幅器すなわちスペーザーを提案した。彼らは、金属/誘電体複合媒質を活用することによって、波長よりはるかに小さい空間領域に強いコヒーレント場が形成されるナノデバイスを作製できるはずであると主張した。V字型金属構造体と半導体量子ドットの組み合わせが、スペーザー候補として検討された。今回我々は、スペーザーの概念をさらに発展させたことを報告する。我々は、メタマテリアルとスペーザーの概念を組み合わせることによって、プラズモン振動で動作するナローダイバージョン・コヒーレント電磁放射源を作製できることを示す。我々は、高いQ値をもちコヒーレント電流励起を維持するある種のプラズモニック共振器の2次元アレイが、空間的かつ時間的にコヒーレントな放射の平面型放射源(我々は「レージング・スペーザー」と呼んでいる)として機能しうると考える。</p> Full text PDF 目次へ戻る