In This Issue

針のような光

Nature Photonics 2, 8 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue67808

縦偏光、つまり伝搬方向に沿って偏光された光ビームは、レーザー粒子加速、第2高調波発生、ラマン分光といった応用に役立つ可能性がある。今回、データ記憶研究所およびシンガポール国立大学のH Wangらは、回折限界以下のビームサイズをもつ針状縦偏光を生成する新しい方式を考案した。理論計算から、ビームは回折せず4波長分の距離にわたって伝搬可能であることが示唆されている。この偏光生成方式では、バイナリ位相光学素子と高開口数レンズを利用して径偏光Bessel–Gaussianビームを集束している。そのバイナリ光学素子は、縦場より径場を集束ビームの中心から離れるように回折する特殊な偏光フィルターのような働きをする。

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