Letter 光アンテナ熱エミッター 2009年11月1日 Nature Photonics 3, 11 doi: 10.1038/nphoton.2009.188 <p>光アンテナは、ナノフォトニクス研究における重要な構成要素であり、非線形およびラマン断面積の増強や、ナノスケール光プローブの作製に利用されてきた。「受信」特性に加えて、光アンテナは「放送」モードで動作可能であり、個々の分子の放射率や放射方向を変えるために利用されてきた。これらの用途では、光アンテナは、既存の光エミッターによって与えられる周波数で動作しなければならない。光アンテナの熱励起を利用して、我々は、この制約を回避して、光源がそれほど容易に得られない赤外周波数のエミッターを実現している。 具体的には、我々は、単一SiCウィスカーアンテナからの熱放射が明確かつサイズ調節可能なミー共鳴に起因することを示している。さらに、我々は、アンテナエミッタンスの基本的限界を導き出し、これらの構造体がほぼ理想的な黒体アンテナであることを理論的に示す。進歩を続けるアンテナ設計と組み合わせれば、これらの結果は、赤外周波数全域で動作する光アンテナエミッターの実現につながる可能性がある。</p> Full text PDF 目次へ戻る