Letter 高開回路電圧かつ高効率のポリマー太陽電池 2009年11月1日 Nature Photonics 3, 11 doi: 10.1038/nphoton.2009.192 <p>バルクヘテロ接合構造の進展を受けて、近年、ポリマー太陽電池の効率に劇的な向上が見られた。低バンドギャップポリマーにおいて開回路電圧を最大にすることは、高効率太陽電池の実現へ向けての重要な要素の1つである。バルクヘテロ接合ポリマー太陽電池における開回路電圧とドナー/アクセプターのエネルギー準位の関係に関する研究によって、ポリマーのエネルギー準位を調節して開回路電圧を変化させることへの関心が高まってきた。今回我々は、低バンドギャップポリマーPBDTTTの構造を利用して作製されたポリマー太陽電池の開回路電圧が、さまざまな官能基を用いて段階的に調節可能であり、0.76 Vという高い値を達成できることを示す。この高い開回路電圧と高い短絡電流密度を合わせ持つことにより、6.77%という高い電力変換効率のポリマー太陽電池が得られており、この効率は再生可能エネルギー研究所によって認定されている。</p> Full text PDF 目次へ戻る