Letter 強く局在化したランダムレーザーモードと弱く局在化したランダムレーザーモードの共存 2009年5月14日 Nature Photonics 3, 5 doi: 10.1038/nphoton.2009.67 <p>ランダムレーザー発振に関する最近の理論的研究では、光の局在モード(localized mode)と広がりモード(extended mode)の両方によって、狭いスパイク状のレーザー発振が起こりうると予測されている。酸化亜鉛ナノ粒子粉末において典型的なスパイク状のランダムレーザー発振が観測されているが、そのようなモードがどの程度局在しうるか確認することは未解決の問題である。本論文では、モードの局在領域を直接抽出する実験手順について報告する。この方法は、酸化亜鉛の微細構造領域の研究に依存しており、走査電子顕微鏡法によってサブ波長粒子集合体の局所構造特性と直接関連づけることもできる。局在モードと広がりモード双方からのレーザー発振が同時に観測されうることがわかった。また、我々の観測結果は、局在モードは広がりモードよりも損失率が低いという予測を裏付けるものである。</p> Full text PDF 目次へ戻る