Letter

電圧でプログラム可能な液体光学界面

Nature Photonics 3, 7 doi: 10.1038/nphoton.2009.99

<p>最近、エレクトロウェッティングの原理で動作するディスプレイや屈折率可変マイクロレンズ、光ビームステアラーなど、マイクロ流体工学を利用したフォトニックデバイスに関心が高まっている。今回我々は、誘電泳動力によって油薄膜の表面に静的なしわ(リンクル)が生じる光デバイスを作る新しい手法について報告する。我々は、ピッチ長が20~240 µmで応答時間が40 µs未満の周期的デバイスにおいて、電圧でプログラム可能な表面リンクル発生効果を実証した。油を慎重に選択することによって最適化すると、マイクロメートルスケールのピッチで振幅の大きな正弦波リンクルや、それよりピッチが長く高次のフーリエ成分をもつより複雑な非正弦波プロファイルを得ることができる。これは、応答が速く電圧でプログラム可能な偏光無依存型の透過型回折デバイスや反射型回折デバイス、任意の表面プロファイルをもつ光デバイスを開発する可能性を広げるものである。</p>

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