Letter 単一光子波束の位相整形 2009年8月1日 Nature Photonics 3, 8 doi: 10.1038/nphoton.2009.115 <p>コヒーレント光場の位相を正確に知ることは可能であるが、このことは、場を作っている個々の光子の位相を個々に検討する場合には当てはまらない。しかし、単一光子波束内での位相変化には、観測可能な効果がある。実際、個々の光子の位相の能動的制御は、量子通信プロトコルにとって強力なリソースと見なされてきた。今回我々は、単一光子の任意の位相制御を実証している。光子の振幅プロファイルに影響を与えずに位相変調が行われ、二光子量子干渉測定によって確認されており、光子対のフェルミ粒子的な空間的挙動が実証されている。ここで報告した完全に決定論的な位相整形と、過去に実証された単一光子の振幅、周波数、偏光の制御を組み合わせると、単一光子波束の完全制御が可能になる。</p> Full text PDF 目次へ戻る