Letter 数ナノメートルの分解能での圧力支援ティップ増強ラマンイメージング 2009年8月1日 Nature Photonics 3, 8 doi: 10.1038/nphoton.2009.74 <p>走査プローブ顕微鏡法は、極めて高い分解能で試料を画像化できるので、物理、化学、生物学の分野でさまざまな用途が開拓されている。しかし、試料表面を軽くなぞるだけのこのような受動的技術では、間接的な形状情報が得られるにすぎない。今回我々は、直接相互作用して試料分子に摂動を加えることにより、光学的に分子分解能を実現できる能動的な画像化法を示す。この手法は、鋭いナノティップの先端を通して試料のナノメートル体積部分に選択的に加えた外部圧力を利用して、加圧された分子のみに局所的なひずみを与えている。これらの分子の振動周波数は、加圧されていない分子の振動周波数とは明らかに異なる。この違いを検知することによって、我々の能動的な顕微鏡法は極めて高い分解能を実現できる。単一の単層カーボンナノチューブと二次元アデニンナノ結晶を用いて、我々は4 nmの空間分解能を実証している。</p> Full text PDF 目次へ戻る