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マイクロ共振器の分散を測定するための周波数コムを利用したダイオードレーザー分光法

Nature Photonics 3, 9 doi: 10.1038/nphoton.2009.138

<p>周波数コムは、単一原子遷移の精密測定のために考案されたが、最近では、広帯域分光の汎用的手段にもなっている。今回我々は、ファイバーレーザーを利用した光周波数コムの正確さとチューナブル外部共振器ダイオードレーザーの使いやすさを組み合わせた新しい簡便な広帯域分光法について報告する。この方式によって、サブMHzの分解能と最高1 THz s<super>−1</super>の走査速度で帯域幅4 THzを超える広帯域高速分光が可能になる。我々は、この方法をマイクロ共振器モードの分光とその分散の精密測定に利用した。これは、最近これらのデバイスで実証された広帯域光周波数コム発生との関係で意義深いものである。さらに我々は、測定されたマイクロ共振器の分散と有限要素シミュレーションで予測された値がよく一致していることを見いだしており、幾何学的特性を調節することによってマイクロ共振器の分散を目的に応じて変えられることを示す。</p>

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