Letter コングルエント・ニオブ酸リチウム結晶の光学的クリーニング 2009年9月1日 Nature Photonics 3, 9 doi: 10.1038/nphoton.2009.142 <p>ニオブ酸リチウム(LiNbO<SUB>3</SUB>)は、「フォトニクスのシリコン」とも呼ばれており、先端フォトニクスや非線形光学に不可欠である。しかし、多くの用途では、この材料は遷移金属で過度に汚染されており、ppmレベルの汚染は避けられない。これらの不純物は、光電子源や光電子トラップとして働くため、光損傷を引き起こし、LiNbO<SUB>3</SUB>の有用性を損なう。したがって、光励起可能な電子を除去する取り組みがなされてきた。今回我々は、「光学的クリーニング(optical cleaning)」と名付けられた方法を紹介する。我々は、ニオブ酸リチウムを適度な温度に加熱することによりイオンの移動と電荷中性の維持を可能にすると、適切に移動する光ビームがブラシのように光励起可能な電子を照射域の外に押し出し、指数関数的に浄化されることを理論的および実験的に示す。これにより、現行技術で可能な範囲を超える浄化レベルが実現される見込みがある。</p> Full text PDF 目次へ戻る