Letter 光同期技術を利用した超長時間量子光データ記憶 2009年9月1日 Nature Photonics 3, 9 doi: 10.1038/nphoton.2009.143 <p>光子エコー、非共鳴ラマン散乱、超低速光を利用した量子マッピングプロセスや、共鳴ラマン光エコーなど、数種の量子メモリープロトコルが過去十年間にわたって提示されてきた。これらの量子光メモリープロトコルは、記憶媒体のスピン位相減衰時間によって決まるミリ秒という短いスケールの記憶時間によって制限されている。長距離量子通信に応用するには、量子もつれスワッピングと量子メモリーからなる量子リピーターが使用されなければならない。したがって、量子メモリーの記憶時間を長くすることは、長距離量子通信向け量子リピーターの応用に明らかに有益である。今回我々は、記憶時間を数ミリ秒程度という従来の限界より数けた長くする量子光データ記憶プロトコルを提案する。今回の超長時間量子光記憶技術は、共鳴ラマン光エコー・プロトコルに光同期法を導入することによって実現されている。</p> Full text PDF 目次へ戻る