Letter 小型エルビウムドープ・ファイバー技術による単一サイクルの光の合成 2010年1月1日 Nature Photonics 4, 1 doi: 10.1038/nphoton.2009.258 <p>自己参照型光周波数コムの出現は、アト秒技術などの超高速科学や任意光波形の合成の分野における新領域の開発に拍車をかけた。数サイクルの光パルスはこれらの時間領域応用のかぎであり、超高スペクトルバンド幅をもつ信頼性とコスト効率の高い安定なモードロックレーザー光源の探究が推進されている。今回我々は、小型エルビウムドープ・ファイバー技術を全面的に利用した、単一サイクルの光を発生させる装置について報告する。4.3 fsというパルス持続時間は、近赤外領域で伝送される情報データビットの最短の値に近い。これらの結果は、既存のファイバー技術と標準的な自由空間素子で光通信の基本的限界に近づきうることを実証するものである。</p> Full text PDF 目次へ戻る