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連続変数量子消失訂正符号を用いることにより量子光コヒーレンスは光子損失に耐えることができる

Nature Photonics 4, 10 doi: 10.1038/nphoton.2010.168

<p>フォールトトレラントな量子情報処理を可能にするために基本的に必要なのは、壊れやすい複雑な量子状態を環境から確実に保護する効率の高い量子誤り訂正符号である。現在の情報技術に古典的誤り訂正符号が不可欠であるのと同様に、量子誤り訂正符号が未来の量子情報システムにおいて同じように極めて重要な役割を果たすと考えられている。今回我々は、光子損失の破壊的な影響を克服する量子消失訂正符号の実験的実証について報告する。我々の量子符号は線形光学に基づいており、光の4モードもつれメソスコピック状態を消失から守る。我々は、インライン損失を回避する2つの方法を検討し、どちらの方法についても伝送忠実度が古典的手段で実現可能なものを超えることを実証している。一般的に量子通信はインライン減衰によって最も強く制限されるので、このような消失訂正符号によって、より長い距離にわたって量子光コヒーレンスを確立する新たな手段が得られる。</p>

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