Letter フォトニックナノワイヤー中の量子ドットを利用した高効率単一光子源 2010年3月1日 Nature Photonics 4, 3 doi: 10.1038/nphoton.2009.287 <p>高効率固体単一光子源の開発は、量子通信や光量子情報処理、計測学との関連で大きな課題である。このような光源は、ダイヤモンドの色中心や半導体量子ドットのような安定な単一光子エミッターを実現できなければならない。高い取り出し効率を達成することは、長い間、重要課題であると認識されており、古典的解決法と共振器量子電気力学効果の両方が適用されてきた。今回我々は、GaAsフォトニックナノワイヤーに埋め込まれたInAs量子ドットを利用した別の手法を採用している。このGaAsフォトニックナノワイヤーは、目的に合わせて慎重に作られた端部をもつ。我々は、光ポンピングのもとで、0.72という記録的な光源効率と純粋な単一光子放出を実証している。また、この非共鳴的な手法によって、広帯域自然放出制御も可能になるため、スペクトルの広いエミッターを利用した単一光子源、波長可変光源、もつれ光子対の高効率光源の開発に、新しく魅力的な機会が得られる。</p> Full text PDF 目次へ戻る