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ナノメートルの空間分解能で有機発光ダイオードの発光プロファイルを測定する

Nature Photonics 4, 5 doi: 10.1038/nphoton.2010.32

<p>有機発光ダイオードにおいて活性層の厚さ方向の発光プロファイルの正確な形状を測定することは、デバイスの最適化や先端デバイスモデルの有効性の評価に重要である。我々は、発光プロファイルの形状と、発光双極子の固有スペクトルや配向を正確に測定する包括的な方法について報告する。この方法は、自己吸収と光学異方性を取り入れた微小共振器光取り出しモデルを利用しており、全波長・角度・偏光分解発光強度に基づいている。青色(ポリフルオレン系)や橙赤色(NRS-PPV)のポリマー有機発光ダイオードに適用したところ、発光プロファイルの形状にピークがあることが明らかになっている。ピーク位置が電圧と層の厚さに著しく依存することが見いだされ、5 nmより優れた分解能が実証されている。</p>

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