Letter Keldyshスケール・システムにおけるしきい値高調波のXFROG位相測定 2010年6月1日 Nature Photonics 4, 6 doi: 10.1038/nphoton.2010.38 <p>アト秒パルスは、強い近可視レーザー光と原子ガスとの非摂動的相互作用で生じる奇数次高調波コムから(フーリエ合成によって)生成される。高調波は、中赤外レーザーで発生させると、高い次数、可視波長、発生用原子のイオン化しきい値<I>I</I><SUB>p</SUB>未満の光子エネルギーを同時に兼ね備えうる。<I>I</I><SUB>p</SUB>よりも大きい光子エネルギーを必要とする、高調波放射の時間的再構成に必要なスペクトル振幅と位相の測定方法が開発されている。今回我々は、次数間の相対遅延に敏感な技術である和周波発生相互相関周波数分解光ゲート法(SFG XFROG)と、高強度場物理におけるKeldyshスケーリングを利用した新しい方法を併用して、しきい値未満の高調波の時間的特性評価を行ったことを報告する。その結果は、意外にもしきい値未満の高調波の非摂動的発生を示唆しており、既存の真空紫外周波数コム発生法に代わるものとなりうる。</p> Full text PDF 目次へ戻る