Letter 励起子ポラリトンスピンスイッチ 2010年6月1日 Nature Photonics 4, 6 doi: 10.1038/nphoton.2010.79 <p>集積スイッチングデバイスは、超高速光信号処理を行う構成要素からなる。強度スイッチングの次の段階として、円偏光スイッチは、スピンベースのアーキテクチャーに応用されるため、かなりの関心を集めている。それらは、非線形光学効果を利用しており、高いパワーと外部光学素子を必要とすることが多い。半導体微小共振器は、低いしきい値、偏光依存性、非線形発光、高速動作、集積可能性という特長から、重要な前進をもたらす。今回我々は、半導体微小共振器において励起子ポラリトンを利用した非局所的全光スピンスイッチを実証する。しきい値以下のポンプレーザー(暗領域)の存在下で、強く局在したプローブによって、ポンプ領域全体のスイッチオンが生じる。ポンプが円偏光であれば、スイッチはプローブの偏光が条件となる。しかし、直線偏光の場合、円偏光プローブが、ポンプ領域の最終偏光を完全に決定する。これらの結果は、チップに集積したスピンベースの論理デバイスを開発する基礎となる。</p> Full text PDF 目次へ戻る