Article 全光バッファーにおけるビットとしての一次元カー媒質の共振器時間ソリトン 2010年7月1日 Nature Photonics 4, 7 doi: 10.1038/nphoton.2010.120 <p>共振器時間ソリトンは、連続的に駆動される非線形共振器において持続する光のパケットである。それらは、ロバストな引力状態であり、位相や波長の影響を受けないプロセスを通して容易に励起される。共振器時間ソリトンはそれ自体で、3つの重要な通信機能、すなわち全光記憶、全光波形整形、波長変換をシームレスに統合する光バッファーにおいて、ビットの理想的な担い手となる。今回我々は、標準的なシリカ光ファイバーを用いて、共振器時間ソリトンを初めて実験的に観測したことを報告する。この共振器ソリトンは長さ4 psであり、これを用いて1秒を超えるデータストリームの記憶が実証されている。また、接近した共振器ソリトンの相互作用も観測されており、我々の装置が25 Gbit s<SUP>−1</SUP>で45,000ビットを超える容量をもつ可能性があることが明らかになった。より基本的なことは、共振器ソリトンが、局所的な散逸構造であることである。したがって、シリカが純粋な瞬間カー非線形性を示すことを考慮すると、我々の実験は、非線形光学における自己組織化現象の最も単純な例の1つとなる。</p> Full text PDF 目次へ戻る