Letter

蛍光ポリマーに埋め込まれたプラズモン導波路における正味の光学利得

Nature Photonics 4, 7 doi: 10.1038/nphoton.2010.121

<p>プラズモニクスは、金属表面や金属ナノ構造体における電磁波と電子プラズマの相互作用を研究する分野であり、サブ波長フォトニック回路からがんの光温熱治療に至るまで、新たな応用の可能性があり、最近、大きな注目を集めている。しかし、多くの場合、金属における吸収による大きな電磁波の減衰(オーム損)が深刻な懸案事項となっている。金属表面近傍の誘電体材料への光学利得の導入が、この吸収損失を補償する手段と考えられているが、プラズモン導波路における無損失伝搬や光学利得は、実験的に実現されていない。今回我々は、巨視的な距離にわたって正味利得が正になるプラズモン伝搬の直接的な証拠を示す。この利得は、誘電体-金属-誘電体プラズモン導波路における、金属表面に隣接した光励起蛍光共役ポリマー層によって得られる。</p>

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