Letter 任意オフセットかつショット雑音限界の位相雑音の直接周波数コム合成 2010年7月1日 Nature Photonics 4, 7 doi: 10.1038/nphoton.2010.91 <p>キャリアエンベロープ位相安定化によって、これまでにない精度での周波数計測の実現や、これまで不可能であったアト秒の時間スケールでの光パルス発生への道が開かれた。最近、100 as未満のパルス発生が実証され、原子物理学における最も速い過渡現象の時間スケールに近づいている。しかし、アト秒物理学のさらなる進展は、キャリアエンベロープ位相安定化に用いられる従来のフィードバック法の性能によって制限されるようである。今回我々は、概念的に異なる自己参照フィードフォワード位相安定化法を実証する。この方法は、複雑な同期装置を必要とせず、レーザー性能を損なうことがなく、原子的単位時間未満である12 asの残留タイミングジッターによって実証される。これは、以前の方法の精度を5倍以上上回るものであり、原子物理や分子物理における最も速い過渡現象であっても分解できる可能性がある。また、そのようなショット雑音限界のコム合成によって、現在の周波数計測学研究の進歩が容易になるかもしれない。</p> Full text PDF 目次へ戻る