Letter 通信波長帯由来の超小型ポンプ光源を用いたシリコン導波路における中赤外波長変換 2010年8月4日 Nature Photonics 4, 8 doi: 10.1038/nphoton.2010.117 <p>中赤外光源は、自由空間通信、化学センシングや生体分子センシング、赤外分光などの応用に不可欠である。しかし、これまでのところ、近赤外領域のデバイスに匹敵するデバイスは実現していない。実際、光パラメトリック発振器やツリウムドープ・ファイバーレーザーを含めて、1.8 µm以上で動作する光源は、広い可変範囲と狭い線幅を兼ね備えておらず、概して、先進的な応用の基盤となる変調ができない。広帯域波長可変中赤外量子カスケードレーザーを利用できるが、3~4 µmの範囲での室温動作は、材料面の制約から依然として困難である。シリコンにおける波長変換は、通信波長領域に匹敵する広い波長チューニング、狭い線幅、任意の複素変調を兼ね備えた超小型中赤外光源の開発に有望である。今回我々は、超小型通信波長光ファイバー光源から得たプローブ波およびポンプ波を用いた、2 µmを超えるスペクトル領域におけるシリコン導波路での四波混合によって、2,388 nmの光を発生させたことを報告する。</p> Full text PDF 目次へ戻る