Letter オプトエレクトロニック操作による単一励起子量子ビットのコヒーレント制御 2010年8月4日 Nature Photonics 4, 8 doi: 10.1038/nphoton.2010.124 <p>単一量子系のコヒーレント状態操作は、量子情報処理装置を実現するための基本要件である。励起子量子ビットは、特に、光子とよく結合するため、オプトエレクトロニクス用途向けにとりわけ興味深い。これまで、半導体量子ドットにおける励起子量子ビットのコヒーレント操作は、パルスレーザー場によって行われることが多かった。ラビ振動によって観測される単一レーザーパルスによる励起子状態のポピュレーションのコヒーレント制御が、数グループによって異なる手法を用いて実証されている。2つのレーザーパルスを用いることによって、より一般的な状態制御ができ、2つの励起子の結合も報告されている。今回我々は、時間依存性電気的相互作用によって励起子二準位系(量子ビット)のコヒーレント制御を行う概念的に新しい方法について報告する。この新しい方法では、光クロック信号と、コヒーレント操作を制御する同期電気ゲート信号を利用している。</p> Full text PDF 目次へ戻る