Letter 胎児心臓の光学的ペーシング 2010年9月10日 Nature Photonics 4, 9 doi: 10.1038/nphoton.2010.166 <p>光は、神経組織や心臓組織の興奮性を非侵襲的に変化させるために利用されてきた。最近、パルスレーザー光で、末梢神経や培養心筋細胞に活動電位を誘発できることが示された。今回我々は、<I>in vivo</I>での無傷心臓の光学的ペーシングを、初めて実証した。1.875 µm赤外パルスレーザー光を利用して、心拍数をレーザーのパルス周波数に同期させた。ペーシングは、レーザードップラー速度計の信号を利用して検証した。低照射量の場合、ウズラの胚心臓は<I>in vivo</I>で確実にペーシングされ、組織への検出可能な損傷は見られなかった。このことは、光学的ペーシングには、胚心臓の力学や発達を調べる手段として、大きな可能性があることを示唆している。特に、光学的ペーシングを利用して心拍数を制御でき、それによってストレスや機械的に変換されたシグナル伝達を変化させることができる。</p> Full text PDF 目次へ戻る