Letter

新規コヒーレント・パラメトリック・ミキサー・アーキテクチャーにおける光位相のマルチレベル量子化

Nature Photonics 5, 12 doi: 10.1038/nphoton.2011.254

情報システムにおいて指数関数的に増加している容量要求は、電子工学と光学の補完的な長所を慎重に利用することによって満たされるであろう。光信号処理は単純だが強力なパイプライン機能をもたらし、これにより速い速度、低電力、低レイテンシ、密な並列実行手段が得られる。変調やサンプリング、複雑なフィルタリングやフーリエ変換などの多くの機能がすでに実証されている。しかし、全光量子化という重要な機能については、まだ効果的な取り組みがなされていない。今回我々は、位相符号化された光信号のマルチレベル全光量子化を初めて可能にする全光信号処理アーキテクチャーについて報告する。四波混合過程を利用して、入力信号の位相高調波コムを発生させている。また、2ポンプパラメトリック過程によって、選択された高調波と入力信号をコヒーレントに結合し、位相量子化を実現している。我々は、最高6レベルの動作を実験的に実証している。

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