プラズモン場のアクティブな空間的制御

プラズモニクス分野では、表面プラズモンポラリトンの励起を通して金属ナノ構造体で光場を制御する手段が得られる。このような表面波は、金属誘電体界面に束縛されており、電磁エネルギーを強く閉じ込めることができる。表面プラズモンポラリトンのアクティブ制御は、センシング、光起電力技術、量子通信、ナノ回路、メタマテリアル、超解像顕微鏡技術に応用される可能性がある。今回我々は、デジタル空間光変調器を用いてプラズモン場のアクティブ制御を実現している。フィードバックを通してプラズモン位相を最適化し、事前に自由に選択したナノホールアレイ表面の1点に表面プラズモンポラリトンを集束させている。機械的に動かさずに表面プラズモンポラリトンのデジタルアドレッシングと走査をすることによって、先進的プラズモニックデバイスの細胞顕微鏡観察、光データ記憶、センシングへの新しい学際的応用が可能になるかもしれない。