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広帯域グラフェン偏光子

Nature Photonics 5, 7 doi: 10.1038/nphoton.2011.102

の偏光子は、3つの動作モードに大別される。つまり、異方性吸収媒体を用いたシート偏光子、屈折によるプリズム偏光子、反射によるブリュースター角偏光子の3種類がある。これらの偏光子は、容易にはフォトニック回路と集積できない。エバネセント場と複屈折結晶または金属の偏光選択的結合を利用したインライン・ファイバー偏光子は、ほとんどの光ファイバーシステムに適合するため有望な選択肢となる。今回我々は、非常に薄い二次元炭素材料であるグラフェンを利用した広帯域ファイバー偏光子の動作を実証している。通信帯域の外部結合光が、消光比27 dBという強いs偏光効果を示している。グラフェン偏光子は、金属薄膜でできた偏光子とは異なり、線形分散のディラック電子を持つためTEモードの表面波伝搬をサポートできる。

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