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散乱インコヒーレント光を用いて実時間で角を曲がったり、薄い混濁層を通したりして見る

Nature Photonics 6, 8 doi: 10.1038/nphoton.2012.150

混濁媒質を通した光学解像度の高いイメージングは、長い間求められてきた目標であり、深部組織イメージングはその重要な用途である。精力的な研究が行われたにもかかわらず、この目標は最近まで実現不可能と考えられていた。補償光学法は、小さな収差を補正できるが、光を散乱して、モードの数が制御できる数をはるかに超える複雑なスペックルパターンを生じさせる混濁試料には適していない。この考えは、空間光変調器を使った波面成形により混濁媒質を通したコヒーレント集束が実証されてから改められた。今回我々は、波面成形によって、インコヒーレント照明を用いた混濁層を通る広視野イメージングと、拡散壁により散乱された光を使った隠れた物体のイメージングが可能になることを示している。混濁媒質を通したイメージングに対して最近導入された方式とは対照的に、我々の方法は、コヒーレント光源、干渉計による検出、ラスター走査、オフライン再構成を必要としない。我々の結果によって、波面成形が実用的な応用に近づき、「壁」を通して見たり、角の向こうを見たりする見方が実現される。

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