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弾性ポリマー発光デバイスとディスプレイ
Nature Photonics 7, 10 doi: 10.1038/nphoton.2013.242
弾性と電子的特性や光電子的特性を併せ持つデバイスの出現によって、さまざまな応用分野に活気に満ちた新しい機会がもたらされるが、材料面で大きな課題も生まれる。今回我々は、単純な全溶液プロセスを用いた弾性ポリマー発光デバイス(EPLED)の作製について報告する。このEPLEDの特徴は、細い銀ナノワイヤーのパーコレーションネットワークが表面層に埋め込まれた、1対の透明複合体電極を持つことである。作製したEPLEDは、室温でゴムのような弾性を示し、折りたたむことができ、120%という大きなひずみをかけても発光する。さらに、連続的な繰り返し伸縮サイクルに耐えることもでき、少し引き伸ばすと発光効率が著しく向上することが分かった。 EPLEDの作製プロセスはスケーラブルであり、5 × 5ピクセルアレイを備えた単純なパッシブマトリックス型モノクロディスプレイの実証に容易に適合した。