Article

電荷注入を改善した高効率量子ドット発光デバイス

Nature Photonics 7, 5 doi: 10.1038/nphoton.2013.70

我々は、有機-無機ハイブリッド反転デバイス構造とコロイドCdSe–CdS(コア-シェル)量子ドット発光体を用いた、色飽和赤色量子ドット発光デバイス(QLED)について報告する。量子ドットと隣接するZnOナノ結晶層(電子輸送層を形成する)の強い電子的結合が、電荷移動を促進し、電子の注入と量子ドット発光体の最適電荷バランスの維持に寄与している。我々は、量子ドットとZnOの界面と量子ドット膜内のエレクトロルミネッセンス再結合ゾーンの距離を調節して、QLEDの性能を変えうることを示す。発光効率19 cd A−1のデバイスが報告されており、この効率は、理論最大値である20%に近い外部量子効率18%と内部量子効率90%に相当する。デバイスの動作電圧が低いため、対応する発光電力効率は25 lm W−1を超える。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度