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25 keVにおける自由電子のレーザーストリーキング
Nature Photonics 8, 1 doi: 10.1038/nphoton.2013.315
原子系の電子運動を記録するには、アト秒とピコメートルの分解能が必要である。現在のアト秒技術では、光子パルスのエネルギー範囲が最高で100 eVであり、波長が長すぎて原子スケールの構造が得られない。これに対して、サブオングストロームのド・ブロイ波長の超短自由電子パルスは、原子より小さい構造を解像できる可能性がある。今回我々は、時間特性評価を目的とした光場駆動ストリークカメラを実証している。我々の構想は、非常に薄い金属ミラーのところで電子ビームとレーザービームを交差させることであり、アト秒分解能を実現できる可能性がある。この技術は、サブ原子四次元イメージングという長期目標を追求する中で、これまで以上に高い時間分解能の実現に向けて超高速電子線回折を進展させるのに役立つであろう。最初の応用として、我々は、電子–電子相互作用が少数電子パルスの特性に及ぼす影響を調べている。