Article
数モードマルチコアファイバーによる超高密度の空間分割多重
Nature Photonics 8, 11 doi: 10.1038/nphoton.2014.243
低損失で伝送帯域の広い単一モードファイバーは、長距離高速光通信を可能にする鍵であり、我々の情報化社会の根幹を成している。しかし、単一モードファイバーの伝送容量は、その基本的限界に達する寸前である。したがって、容量不足を避けるには、光ファイバーの伝送容量を高める新しい手段が不可欠である。今回我々は、数モードマルチコアファイバー、小型の三次元導波路マルチプレクサー、エネルギー効率の高い周波数領域多入力多出力等化を用いて、単一ファイバーにおいて単一波長で5.1 Tbit s−1 carrier−1 (正味で4 Tbit s− carrier−1)のデータレートに達する空間多重化を実現できることを実証する。さらに、この方法を稠密な50 GHzグリッド上の50波長の搬送波による波長分割多重と組み合せることにより、1 kmのファイバーリンクで255 Tbit s−1(正味で200 Tbit s−1 )の全伝送スループットを実現した。